この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
相続人それぞれが言い分があり、「自分は母の生前にお世話をしたから、多く相続財産をもらう権利がある」、「兄貴は母から学費を出してもらっている」、「お墓を継ぐなら、管理費用分として相続財産を多くほしい」など、みんなが言いたいことを言い続けて、遺産分割協議がまとまりません。相続財産は約４０００万円で相続税がかからない程度ですが、困っています。
解決への流れ
話し合いではまとまらなかったため、遺産分割調停を申し立てて、そこで話し合いを行うことになりました。調停ではそれぞれの主張の証拠を提出させ、その内容を検討したうえで話し合いを続けた結果、最終的に遺産分割がまとまりました。
遺産分割協議の場合、相続人それぞれにおいて、それまでの被相続人の方との関係性、同居の有無などの様々なご事情があり、感情的な問題も相まって遺産分割協議をまとめることが困難となっている事案が多々あります。私どもでは、裁判実務などをふまえた法的観点と相続人の方々のお気持ちの部分のそれぞれを検討・考慮のうえで、話し合いや遺産分割調停などの各種手段で解決のために尽力させていただきます。