この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
自宅改修中に、妻が工事の方と一緒にお茶を飲んでいたところ、偶々帰宅した夫がそれを目撃し、夫が妻の浮気を疑い、離婚調停を申立てた事案であった。夫の妻への愛情が強く感じられるケースであった。
解決への流れ
調停を申立てられた妻からの依頼でした。夫の妻への疑いが動機のケースですが、妻は夫から誤解され困っているとのことであった。調停に拘らず、弁護士伊佐山が相手の男性に数通手紙を差し出して、誤解であることを訴えたのですが、最初は伊佐山の手紙も無視されました。徐々に気持ちが落ち着いてきた様子で、伊佐山に返事の手紙をいただきました。それから間もなく夫は離婚調停を取下げ、円満解決となったケースでした。
離婚調停だからと言って、何が何でも離婚を成立させるように働きかける、というのは如何なものでしょうか。やはりケース・バイ・ケースで、弁護士自身が、柔軟な姿勢で対応する事が大切と思います。ただ、多くのケースは、離婚もやむを得ないという深刻な状態に追い込まれているケースが少なくありません。そのような場合は、当然、離婚の方向で尽力し、婚姻費用、養育費、慰謝料など有利な条件を得るように努め、離婚を早く成立させるように力を尽くしています。その見分けは、相談者・依頼者からじっくりお話を聞いて判断します。離婚事件は、人間関係の複雑な事情がバックにありますから、その解決と結果について、比較的満足していただけるかどうかは、相談を受ける弁護士の人生経験の有無、多少等が大きく影響するようにも思います。