この事例の依頼主
女性
相談前の状況
被相続人が亡くなられ、第1順位の方が相続放棄する予定であるという段階で、第3順位の方からご相談がありました。第2順位の方は遠方の老人ホームで生活され、認知症の疑いがあるとのことでした。
解決への流れ
まず、第2順位の方が生活される老人ホームの職員の方と連絡を取り、第2順位の方の認知症の診断をとっていただきました。その診断をもって後見開始の申立てをし、後見人から相続放棄の申立てをしていただきました。そして、第2順位の方の相続放棄が終了した後、第3順位であるご依頼者様の相続放棄手続を行いました。手続きが終了するまでの間、後見人や裁判所と連絡を取り合い、確実に手続きを進めた結果、スムーズに相続放棄を完了することができました。
相続放棄自体は難しい手続きではありませんが、相続人のご状況によっては後見開始の手続きを経る必要がある場合があります。裁判所における手続きをすること自体にご不安を感じる方が多くいらっしゃるため、弁護士として、関係者やご依頼者様と連絡を密にとり、そのご不安な気持ちに配慮しながら進めていくことが大切だと考えています。