この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
配偶者の不倫がわかり、離婚すること自体は合意しているが、財産分与額、慰謝料額が少なすぎる。相手に弁護士が代理人としてついたのを機にご相談・依頼に至りました。相手はセミナー講師であり、収入の実態など不明な点が多いようでした。
解決への流れ
相手方のセミナーについて、公開情報から開催場所やセミナー料金等を把握し、想定される収入額の入金先や使途を相手方に質問し、回答の矛盾点を1つ1つ指摘する作業を繰り返しました。その過程で口座を持っているのではないかと思われる金融機関が特定できたため、相手方に開示を求めたりもしました(開示しない場合には調停等の手続きを取ることも伝えました)。その結果、当初開示の3倍程度の預金が判明し、分与額・慰謝料ともにかなりの増額となりました。
離婚事件で相手方が財産を隠匿するとなかなか証拠がつかめないことが多いのは事実です。しかし、だからといって全く調査を諦める必要はないと思います。本件では丁寧な質問などを繰り返す中で財産が発見され、公正な解決が実現できました。