この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
依頼者は生活費の不足から、インターネットの「即日融資」といった広告をクリックし、取引を開始しました。すぐにお金が支払われたものの、金利が異常に高く、請求も激烈なものでした。何回か言われるままに金利を支払っているうちに、あっというまに元金相当額を越えてしまいました。貸主の主張によると、それでも債務はまったく減っていませんでした。そのうち、言われるままに取引先の相手が増え、複数の者から脅迫的な電話がかかってくるようになってしまいました。依頼者は支払いの限界と身の危険を感じ、ウェブサイトを通じて当職に相談にくることになりました。
解決への流れ
面談の際の聞き取りによると、明らかなヤミ金被害の事案でした。弁護士が介入通知を送るにも、ヤミ金の住所はわかりません。このため、依頼者に脅迫的な請求を行っていた電話番号をすべてリストアップし、端から電話をかけていきました。電話をかけて弁護士であることを伝えると、①恫喝してくる者、②過剰なまでに低姿勢な者、③無関係を装う者と、いろいろな手合いがいました。とはいえ、「あなたはヤミ金で請求権はないから、2度と依頼者に連絡するな」と伝えると、ほどなく電話はなくなりました。依頼者には、身の危険を感じたら警察に相談するように伝えていましたが、そこまでしてくる手合いもいませんでした。
弁護士介入により、1か月もかからずに事件を解決することができました。ヤミ金は自分の請求権がないことを知りながら、脅迫的な言動に及んでいます。しっかりと法的な主張をすれば、きっちり撃退できる手合いであり、恐れるような相手ではありません。