お母様が母子感染かどうかが問題となり，その場合，基本的には祖母のHBc抗体が陰性（又は低力価陽性）かつHBs抗原陰性の両方の血液検査結果データが必要になります。ただし，祖母が亡くなっている場合でも，その血液検査結果データが祖母が80歳未満の時点のHBs抗原陰性のデータがあれば要件を満たします。また，上記データがない場合でも，お母様の年長のきょうだいののうちの1人のHBs抗原が陰性かつHBc抗体が陰性（又は低力価陽性）である場合も要件を満たします。年長のきょうだいがいない場合，さらに法務本省が個別判断を行って，非母子感染と判断してくれる場合もあります。現時点での資料全体を眺めることで，どの方針をとるのか，その場合の見通しについて検討できますので，詳しい事務所に検討を依頼するのがよいと思います。

【費用面】法テラスを利用することで，安くかつ分割で自己破産することが可能です。法テラスは，法テラスの事務所に行って，当日の担当弁護士に相談することも可能ですし，法テラスと契約している弁護士（契約している弁護士のほうが多いと思います。）の事務所に直接行って相談することも可能です。費用は，債権者数にもよりますが，概ね１５万５０００円➕α程度で，それを月々5000円の分割払いすることが可能です。【解決方法】夜逃げをした状態を解消されて，経済的に更生されて，やり直す方がよいと思われます。自己破産は，破産者の経済的更生を手助けする制度と理解されています。【他の問題点】なお，もし，税金の滞納がある場合，破産しても免責になりません。これは時間が経てば経つほど延滞税が加算されて膨れてしまいます。自己破産するに当たって，分割払いのお願いをするのですが，あまりにも巨額になってしまうと支払が困難になりかねません。そういう意味で，早めのご相談をされることをおすすめします。

【①相続放棄の可否】法定単純承認となってしまうかどうかが問題となりますが，結論的には，相続放棄はできると思われます。【②お金の管理】息子さん名義の口座については，あまりいじらない方がよいと思いますので，そのまま保管していればよいと思います。【③他の口座への入金】他の口座についても，息子さん名義の口座をいじらない方が無難かと思います。お金は，保管していればよいと思います。